今年も台風の季節が始まった
台風一過の実家地方、一昨日～昨日と、かなりの雨量と風が吹く、というので、町内放送でも、注意を呼び掛けていて、実際一昨日は雨風も強くて、予報では週末～日曜あたりまで台風だ、と言っていたのに、土曜の昨日は夜には雨風もやみ、日曜の今朝は、朝から蒸し暑い～日がてってきて、洗濯日和となりました。天気予報もあてにならん時はならんなあ・・・
いやいや、今日は台風の話ではなくて、日曜の今日午後、海辺の仕事場で仕事をしつつ、合間にみていたテレビで「実家の片づけを手伝います」みたいな番組があって、町で声をかけられた方の実家の片付けを手伝う、その片付けの過程で家族模様がドラマになる、ような番組。今日みたのは、東京で飲食店をやっている男性、お母様を亡くされ、その後お姉様を海の事故で亡くされ、お父様はその後認知症を患い、その男性が2年程実家でお父様を自宅介護された、という話。
実家を片付けてみませんか？
40代位の独身男性、ご家族がいらしたころは実家で暮らしていて、1階が店舗、２～３階が住居で、ご両親、お姉様、とご本人の4人暮らし、ご家族仲は良好だったご様子。お母様とお姉様が亡くなり、最後にお父様が約2年の自宅介護の末、亡くなれて、天涯孤独になった、とTVでは言っていた。
ご家族で仲良く暮らしていたご実家は、最後にお父様が無くなられた時のまま、片付けができずに放置、ご自身は別にマンション住まいをし、店舗へはそこから通われていたとのこと。
冷蔵庫に卵を4年間放置すると・・・
お父様が無くなって4年程、実家は放置され、冷蔵庫は通電されたまま、こわごわと開けると、牛乳パックや卵や食材がはいったまま、卵は・・・わってみると、中の白身が蒸発して、黄身が固くなって殻にこびりついていた。卵を4年放置すると、あんなになるんだ、と、妙に感心してしまう。
お父様の介護をされていた間は、やはりいろいろと大変だったことでしょう。その男性の部屋には、ビールの空き瓶が山となって積まれており、自分の部屋で飲んでいた、と・・・ お母様のもの、お姉様のもの、自分のもの、そしてお父様のもの、かなりのものが実家を埋め尽くして、片づけが終わったときには、なんと20トン（だったかなあ、とにかくものすごい量だった）もの処分品が。
2年の自宅介護は・・何でもない？・・・
片付けの過程で、家族の話、お母様のこと、お姉様のこと、お父様の介護の時のことなど、話がぽつぽつと出るのだけど、考えさせられたのが、番組スタッフが、「自宅介護は、やはり大変だったでしょう」みたいな話をしたときに、この方は、
「・・・でも、自分が産まれてから、反抗期もあったり、いろいろあっても、成人するまで育ててくれた期間に比べると、短いですよ、それを考えると2年はなんでもない」みたいなことを話されていて、一瞬、ハッとしちゃいましたね・・・
それは全くその通りなんですが、ぶつぶつ文句をいいつつ、愚痴三昧のワタシからすると、「えらいな～、この人・・・」ですね。。。お仕事がお勤めでなくて、自宅の1階でお店をされているとのことなので、介護の為の仕事への影響、というのは、普通のサラリーマンに比べると、なんとかなった、というか、何とかされてきたのでしょうし、自分の部屋で、ビールをしこたま飲んでいた、というくらいなので、ストレスはやはりあったのでしょうけど、「親が自分を育ててくれた年月を思うと、介護なんて何でもない」と言えるところは、やっぱり、すごい。それにしても、仲の良いご家族だったんだなあ、、、と。。。
番組から4か月後、番組スタッフがこの男性を訪ねると、すっきりしたご実家の部屋で生活されていて、マンションは引き払ったとのこと。家族の思いでとともに物であふれていた実家、あまりにすっきりしすぎて、寂しさもある、とおっしゃってたけど、しっかり前向きにお仕事に生活に励んでいらっしゃるようでした。
介護にまつわる話は、家族毎にそれぞれですが、やはり介護に至るまでの、家族の関係、それから、介護にたえうるだけの財産？があるかどうか、どの程度介護にかかわれば、介護をしつつ自分の仕事も続けていけるのか、人様のケースを見聞きする度に、自分の場合は、どうなのか、どうするのか、と、考えさせられます。
*検索したら、ありました、TBSの番組＾＾
