野良ネコちゃんの事故現場
これまで、運よくというか何というか、猫ちゃんやワンちゃんの事故現場、というのに遭遇したことはほぼなく、それも直後ではなく、一晩とかかなり時間がたったらしい状況で、すでに息はない状態だった。それはまだ東京に住んでいた頃、朝ウォーキング途中、脇道ですでに絶命していた子で、道の脇の草むらに移動させてお祈りするしかできなかった。
昨日夕方のこと、
3年程前関西から田舎にUターンしてきた小学校の同級生がいて、最近外猫ちゃんを家で面倒を見るようになり、猫友としてよく話をするようになった。彼女がかなり焦った状態で電話をしてきた。道の真ん中で車に引かれたような白猫ちゃんがいて、まだ生きているみたい、とかなりパニック状態。うちから車ですぐのところだったので、すぐに行くから、と電話を切って、駆け付けた。
どうしたらいいんだろう
猫ちゃんの事故、何がいる? 古いバスタオル、タオル、軍手、ペットボトルの水、とりあえずそれらをつかんで車で急行、現場では車が1台道路際に止められていて、彼女の話によると、おろおろしている彼女に、通りがかりの男性の車が止まってくれて、どうやらその彼が、道の真ん中から歩道へ猫ちゃんを移動させてくれたらしい。
私が到着した時には、歩道に乗り上げて止めてあった車の下にその猫ちゃんはもぐっていた。血はでているようには見えず、車にぶつかってどこか怪我をしたのか、うずくまっている。少しは動けるようだった。
とりあえず捕獲して、島唯一の隣町の動物病院へ、と思い、先日猫ちゃーの傷をみてもらった動物病院へ電話する。火木土の夕方5時から7時までの2時間のみ、当日は火曜で既に5時過ぎていて、電話にはでてくれた。
私:のらちゃんらしい猫が車事故でけがをしているようなので、看ていただけますか?
受付の女子:7時までですので、それまででしたら大丈夫です。
とのこと、片道45分かかるので、急がないと病院が閉まる。
電話をかけている間に、私が持参した軍手とバスタオルを猫を移動してくれたらしい男性に託した。車の下でうずくまっている猫ちゃんは、人が近づくと避けてしまい、なかなか捕らえられない。やっとタオルにくるめたところで、ものすごい勢いで逃げ出し、草むらに入ってしまった。さっきまで車の下で横たわっていたのに、火事場のバカヂカラ?しばらく追いかけてくれたけれど、道路脇の崖下にいってしまい、見失ってしまった。
必死の逃亡だったのかもしれないけど、とりあえず動けた。。あっという間のことで、私もどんな猫ちゃんだったのか、よく見れなかったけど、白い子で、痩せたのらちゃん、という感じだった。
とおりがかりの散歩をしていたらしい若いご夫婦も心配してくれて、猫を捕獲して病院へ運ぶのに、箱かなにかいるでしょう、と、捕獲作戦中に、近所の家から箱を探してくれてた。昔ながらの野良ネコちゃんの扱いの田舎なのに、心配してくれる人がいることをうれしく思った、反面、とおりがかりのおじいさん2人は、そんなもんは道端においておけばいい、と・・・悲しいけど、今の島の人たち(特にご年配の)の野良猫に対する感情はそんなもんだろうと思う・・・
その後、動物病院に再び電話をして、猫が逃げてしまったので今日はいけない、と伝えた。
今後のことを考える
今回は、家から車ですぐの場所で、基本的には困った動物は助けたい、という思いはあり、初体験のことにあまり考える余裕もなく駆け付けたワタシでしたが、帰宅後考えこんでしまう。常日頃、ツィッターなどでも地域猫の保護活動を私財をつぎ込み、時間を惜しんでされている方の話を見聞きしては、自分には同じことはできないだろう、と情けなくもあり、ほんのたまの少額の寄付をするくらいしかできていない。
いざ、今回のように地元でこういう場面に遭遇したら・・・今回はもし捕獲できていたなら、病院も開いている時間でもあり、費用を負担するとしても、病院へ連れて行っただろう。が、その後は?
入院となれば、費用もかかる、連れて帰って通院、となれば、だれが面倒をみる?やむなく家で回復するまで看るとして、ケージはあるので、猫ちゃーには我慢してもらって、回復するまで家でケアして、ある程度回復したら元のところにリリースする?
まあ、1回は上記のような流れでも何とかなるかもしれない。でも、2度、3度、野良ネコちゃんたちのレスキューができるか?と言われれば、金銭的にも、家の事情的にも、無理だと思う。私に連絡してきた友人が帰宅してからラインがあった。病院につれていったとしても費用が掛かること、その後どうするか、まで考えて行動しないと、どうにもならないよ、と伝えたが、わかってくれたのかどうか・・・
つらつらと考えつつ、全国の保護活動をされている方に、改めて尊敬の念を送ります。<m(__)m>